1死ランナー1・3塁1塁ランナーにエンドランのサインpart1

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

強いチームほど走力があるものですが、走力がなくても走塁技術を磨くことはどのチームもできることでしょう。磨くべき走塁技術には優れた状況判断能力が含まれています。複雑な状況においては瞬時の判断だけでは情報処理が追いつかない為、事前にある程度状況を整理して、選択肢を絞っておくことが必要となるでしょう。

今回はそうした複雑な状況においてどのような選択をすべきなのかを、例題で考えていきましょう。
ケースはこちらです。

1死ランナー1・3塁、1塁ランナーにエンドランのサインが出たときバッターがセカンド方向にライナー性の打球を打ちました。この時あなたがランナーであればどのような動きをしますか?

まず1塁ランナーの場合を考えてみましょう。
ここでの選択肢は
1,バックする
2,打球を確認してから判断
3,そのまま構わずスタートをきる
この3つがあると思います。

あなたの考えはまとまったでしょうか?
ここでの正解は、、、



3番のそのままスタートになります。

それでは理由を考えていきましょう。
まず1のバックするという選択について。

基本的には2死以外の場合はライナーバックがランナーの鉄則ですが、この場合はエンドランのサインが出ています。その為、1塁ランナーはスタートをすでに切ってしまっています。つまりライナー性の打球において仮にセカンドに打球を捕られてしまい、1塁に戻ったとしてもタイミング的にどうやっても間に合うことはないのです。

2番の場合も同様にスタートを切ってしまっているので、打球を確認して抜けたらスタート、捕られたらバックとしたところで、1塁へ戻ることはタイミング的に難しいでしょう。

そう考えるとやはり3番のエンドラン、そのままスタートをきるというのが正解となります。
ライナーを捕られてしまえば戻ったところでどうせアウトになってしまうので、抜けることを信じてそのままスタートをきり、3塁を目指して走るのがベストとなるでしょう。

注意をしなければならないのは、ライナー性の打球であっても、外野に飛んだ打球であれば戻れる可能性があるので打球角度には気をつけましょう。

同様にフライの場合も、エンドランでスタートを切っていても戻ることは十分に可能ですのでインパクトを確認し、戻れる判断できれば瞬時に1塁へ戻れるようにしておきましょう。
次回は同様の場面で3塁ランナーがどのような選択をすべきなのかを考えていきましょう。

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