投手の修正能力ってなに?

こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。

プロ野球のニュースなどをみていると投手に対して修正能力という言葉がよく使われます。ではこの修正能力とは一体なんなのでしょうか?少し考えてみましょう。

目次

投手の修正能力とは

注目の選手が試合に登板した時、失点をした後その後のイニングを無失点に抑えると抜群の修正能力などと取り上げられます。つまり修正能力とは試合中に調子が悪くてもそこからフォームや配球を修正して相手を抑える能力であると考えらえます。確かにそうした修正ができることは重要です。しかもそれが練習中ではなく試合の中でできるということはとても器用な投手であると思います。しかしこの修正能力という言葉で形容される選手は決して良い投手であるとは言えません。むしろそんな言葉は使われない方がよほど優秀な選手であると私は思います。

メディアに踊らされている?

セットポジション

先ほども伝えましたが「さすがの修正能力」などと言われる時は大抵の場合序盤は状態が悪く失点をしています。しかし甲子園で注目を浴びているような選手の場合ニュースでその選手の登板を取り上げないわけにはいきません。そうした時に使いやすい言葉が「修正能力」なのです。

球速も速く、三振も多く奪っていればたとえ失点をしたとしても「最速〇〇〇キロ!!」「〇〇奪三振!」とメディアは喜んで取り上げてくれるでしょう。しかし特に目立った球速もなく、イマイチな活躍な時苦し紛れで使うのが「修正能力」という言葉のように感じます。もちろんプロで実績のある選手が投げた場合でもこうした言葉は使われることがありますが、多くの場合話題先行のメディア受けの良い選手に対して使われることがほとんどです。
実際のところ指導の現場で「あの投手は修正能力が高いから良い投手だ」といった話は聞いたことがありません。それよりも評価されることは球速やコントロールでしょう。

一流投手となるために

こうした修正能力という言葉は注目ルーキーのオープン戦などでよく使われています。しかしこうした言葉が使われるのは先ほども話した通り他に目立つところがないからです。メディアにそうした言葉を使わせないくらいの活躍ができるようになった時、初めて話題先行ではなく確かな実力を備えた投手となるのだと思います。

同じ失敗を繰り返さないという点では修正能力という言葉は大切です。しかしながらアマチュアの選手も修正能力というところで評価をしてくれるスカウトはいないのでそうした言葉には踊らされずに確かな実力を身につけていきましょう。

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