一流選手のイメージする力
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
あなたはピッチャーとしてマウンドに立っているとしましょう。
2死満塁。カウント2ストライク3ボール。次の一球を投げる前にあなたはどのようなことを考えますか?
押し出しにはしたくないので、ストライクを投げたいと考えると思いますが、実際にマウンドに立ちその場面にいることを想像してみると、おそらく相当なプレッシャーで、平常心ではいられないでしょう。
フォアボール。押し出し。という最悪のイメージをしまうことでしょう。
しかしこうした悪いイメージをプレーの前に思い浮かべてしまうことはあまり良いことではありません。とくにピッチングのように投げるコースや投げる球種を自分である程度コントロールできる場合は、プレー前はできれば良いイメージをもつことが良いでしょう。
そのイメージは具体的であればあるほど良いものです。
例えばこのバッターを抑えて無失点で切り抜ける。それもいいですが、漠然としすぎています。アウトコース低めに最高のボールを投げて、見逃し三振にする。というイメージだと明確で鮮明になるとはいませんか?
良いイメージを具体的にもつことがなぜ良いのでしょうか?
それは人間は行動の前に必ずイメージが先行するからです。例えば目の前にあるペットボトルを飲む時、行動を起こすその前に、ペットボトルに手を伸ばし、ボトルを掴み口に運び、ボトルを傾ける、というイメージを知らずしらず思い浮かべてから行動を起こしています。
難しくないことであれば、ほとんど無意識にイメージと行動を行なっていると思いますが、少し難しいことになると、このイメージは必ず必要になってきます。
例えば跳び箱を飛ぶ時、低い段であれば問題ありませんが、高くなればなるにつれて難易度は上がっていきます。そうした時にどのようなスピードで助走をし、ジャンプをし、手をつき着地をするのかということをイメージしながら跳躍することでしょう。
このイメージがうまくできれば、おそらく跳び箱を飛ぶことができますが、うまいイメージがつくれず失敗ばかりが頭に浮かぶと、恐怖心が勝ち、飛ぶことができないでしょう。
良いイメージを作るには練習が必要です。例えば低い段から跳び箱に挑戦していき、徐々に高さを上げつつ自信を深めていくと、高い段になってきても飛ぶ前から良いイメージができて、成功の確率は高くなっていくでしょう。
野球の場合も同じです。
意識をして練習をしていれば、うまくできた時とうまくできなかった時が次第にはっきりとわかると思います。そうして、うまくいった時のイメージをプレーの前に鮮明に思い起こしてみましょう。
満塁の場面で言えば、アウトローに最高のボールを投げた時のイメージを作り上げます。
あとはそのイメージのままボールを投げるだけです。
たったそれだけでもプレーの質は高くなっていきます。
このようなイメージをする能力は一流選手ほど備わっているものです。
特に状態の良い選手はバッターの場合、打席に入る前にヒットやホームランのイメージが浮かぶことがあるそうです。もちろんそうしたイメージが浮かぶのも普段の練習があってこそですが、調子が悪いという選手は良い時のイメージを呼び起こすだけでも、不調を脱出するヒントになるかもしれません。