ピッチャーよりも球数が多い?内野手にかかる肩・肘の負担
こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。
ピッチャーの球数制限が話題となりピッチャーの肩は消耗品という考え方が浸透してきました。しかしこれは何もピッチャーに限ったことではありません。
目次
内野手にかかる肩肘の負担
少年野球では70球、高校野球では1週間に500球など試合における投球制限が具体的数字として示されることになりました。これはアマチュア選手の特に育成年代の選手を守りための処置としては当然のことだとは思います。しかし、肩肘の怪我で苦しんでいるのは何もピッチャーだけではありません。実際のところ野手は試合ではそれほど多くのボールを投げはしませんが練習では相当な数のボールを投げる機会が毎日のようにあります。
ピッチャーの場合
投手は前述の通り試合での球数制限ができたことで過度にボールを投げるということは少なくなりました。また練習でもブルペンに入らない日やノースローの調整をする日もあるためうまくコントロールができれば良い状態で肩肘を守ることができるでしょう。
野手の場合
しかし野手の場合はどうでしょうか?確かに試合ではそこまでボールを投げる機会はありません。試合によっては打球が飛んで来なければボールを1球も投げないこともあるでしょう。しかし練習ではそういうわけにはいきません。
・キャッチボール
・ボール回し
・ノック
・連携確認
・バッティングピッチャー
このようにボールを投げる機会はたくさんあります。特に内野手の場合外野に比べれば投げる距離は短く感じるかもしれませんが中継プレーなどに入るとそれなりに長い距離を投げなければいけません。またそれとは別に内野ノックでもボールを投げます。またランナー付きのシートノックでも、投内連携の練習でも。日本の練習は守備に時間を割くケースが多く長い時は2~3時間以上ボールを投げ続けているケースがあります。
さらにバッティング練習に入っても野手はバッティングピッチャーをやらなければいけない時があります。バッティングピッチャーでは思いっきりは投げませんが多い人で100球以上ボールを投げることもあるでしょう。
実際のところどれくらいボールを投げているか計算したことはありませんが少なく見積もっても毎日50~100球近くはボールを投げていることになると思います。投手であれば前日に100球を投げれば次の日はノースロー調整となりキャッチボールにも入らないことでしょう。しかしなぜか野手にはそれがありません。毎日同じようにキャッチボールで肩を作りボール回しを行い内野ノック、外野ノック、シートノックを行いさらにはバッティングピッチャーも務める。正直にいうと私も肩肘の痛みに悩まされていたため毎日のキャッチボールがすでに辛いということがほとんどでした。
それでもボール回しやノック、シートノックでは良い送球を心がけトドメのようにバッティングピッチャーに入ることがあります。
単純に考えればわかることなのですが、なぜか野手の肩肘は軽視されがちです。野手であっても時にはノースローの日を痛みがなくても作ったり、また少しでも痛みや疲労感があるのであれば無理をせずに短期の休養を取れる環境づくりが必要だと思います。