少年野球では全員が内野を経験すべき
こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。
少年野球において内野を守っておいた方が得だということを解説していきます。
目次
少年野球では全員が内野を経験すべき
小学生から先の将来まで長く野球をやるという目標があるのであれば、ぜひ守っておきたいポジションは内野になります。特にショート、セカンド、サードはゴロを捕ることから投げることまでの正確性とスピードが求められるため守備における基本がほとんど詰まっているといっても良いでしょう。こうした守備の基本を覚えておくことができると他のポジションにコンバートしたとしても十分にその経験を活かすことができるでしょう。実際に内野手から外野や投手、捕手へのコンバートは高校野球においても良くあることです。
逆に外野だけピッチャーだけキャッチャーだけしか経験をしたことがない選手の場合、中学校や高校から内野を目指すことは難しくなるでしょう。おそらくよほどのセンスがない限りできたとしてもサードやファーストといった比較的守りやすいポジションに挑戦することになるでしょう。
「自分は外野一本で行くから関係ない」と考える人もいるかもしれませんが、それでもやはり内野の経験を少年野球で積むことをお勧めします。なぜならば先ほども言ったように内野を経験することによって守備に基本を覚えることができるからです。例えばゴロにバウンドを合わせる感覚は内野でこそ身につくものです。外野でもゴロは飛んできますが外野までは距離があるためゴロの目測がつきやすくさらに打球も遅くなっているため細かい感覚を養うことが難しいのです。それに対して内野は速い打球やイレギュラーによって不規則に変化する打球を短い距離で最適な場所に足を運んで捕る必要があります。こうした能力が高いと外野にコンバートされた時もゴロの打球に対してのチャージが良くなりなるべく前でゴロをさばくことができるでしょう。
差が開く一方
少年野球においてはより上手い選手が内野を固める傾向が強いです。内野手はどんどんと経験を積んでいくため気がつけば外野手と守備の面において相当な差がついてしまうのです。
メリットはこれだけではありません。内野手は外野手よりもボールに触れる機会が多く塁状況によって様々なサインプレーや連携をする必要があります。こうした連携は内野を経験したことがある人であればなんてことのないことかもしれませんが、外野しか経験をしていない選手などはいきなり入ってスムーズにプレーをすることは難しいでしょう。このような連携やサインプレーを知っているといないでは選手としても指導者としても大きな差が生まれてしまいます。
連携をしっかりと理解することは守備だけに限らず攻撃の面でも役に立つことがあります。例えば相手の動きやシフト、さらには想定されるサインプレーを頭に入れておくことで自分が相手の裏をかくようなプレーをすることができたり、指導者としても相手の動きを予測できるからこそ的確な指示やサインを出すことができます。
しかし問題は試合中はどうしても全員が同時に内野を守ることができないことです。その問題を解決するためには指導者がある程度我慢をする必要があるかもしれません。試合に勝たせしょうと思えばメンバーを固定した方が良いかもしれませんが、選手の将来を見据えてあえていろいろな選手に内野手を経験させてあげる。これができればその選手の将来の可能性は大きく広がることでしょう。
もちろん選手としても捕ること投げることといった基本的な動きがまずはできなければ内野は務まりませんのでキャッチボールから基本に忠実に練習をしていくことをお勧めします。