野球のトレンドとは?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

〇〇シフトと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
バントシフトと真っ先に思い浮かぶ人が多いと思いますが、古くから「王シフト」のように強打者に対してヒットを防ぐために、独自の守備体系をしくときにも使われたりしています。

特に最近では、メジャーリーグで大胆な守備シフトが引かれ、セカンドベースの真後ろに選手が守っているということも、決して珍しくはなくなってきました。こうした大胆な守備シフトの流れは、日本にも徐々に浸透してきており、今年からは日本ハムなどを中心に大胆な守備シフトを引くことが多くなってきました。

さてこうした守備シフトは、何を根拠に守る場所を決めているのでしょうか?
それは膨大な打席結果のデータの解析をベースにしています。プロ野球であれば、野手の場合、1年間で500回以上打席にたつ機会があります。その打席結果のデータが蓄積していくことで、打球方向の傾向が見えてきます。

細かく分けていくとキリがありませんが、左右別の打球方向や、球種別の打球方向など様々なデータが割り出されてきます。このデータを元に守備シフトを決めていくのが基本となります。

こうした流れにより、バッターはゴロで内野の間を抜き、ヒットを打つことが難しくなってきました。
それを受けて生まれたのがフライボール革命です。簡単に言えば、ゴロヒットの確率が低ければフライを上げた方がヒットの確率が高いということです。

これによりメジャーリーグでは、本塁打数が大幅に増えましたが、それ以上に三振数が増えるという現象に陥っています。

これが良い流れなのか、悪い流れなのかは判断が分かれるところですが、こうした一種の「トレンド」は、これから先も移り変わっていくことでしょう。

例えば本塁打を打たれないために、本塁打が一番打たれづらいというデータが出ているカーブを多く投げるピッチャーが増えてきたり、そのカーブを打つのが上手い選手が重宝されるようになったりなど。
ただ言えることは、その時代のトレンドをいち早く感じ取り、採用していくチームが優位であるということです。どこかのチームが始めたから自分のチームも始める、しかしその頃にはトレンドは変わっているかもしれません。

これではいつまでたっても自分のチームが優位にたつことはありません。
プロ野球の世界以外でも同じようなことが言えるでしょう。アマチュア野球の世界ではそこまでデータを深く使うというよりも、まずは選手のレベルアップが第一です。

その上で試合を行うとなると、必ず両チームには実力差があるため、実力で劣っているチームは勝つための工夫が必要になってきます。その工夫の選択の1つとなるのがトレンドです。

ディレードスチールやセーフティースクイズ、さらには強打者を2番におくなど、時代ごとに様々なトレンドがありますが、多くのチームが流行り始めてから取り入れるというスタンスです。真似をすることは良いことですが、一歩先に立ちたいと考えれば自らのチームがトレンドを作り出す必要があります。

これはそう簡単にできることではありませんが、もしトレンドを自らのチームで作ることができれば、他のチームに真似されるまでは試合を優位に運ぶことができることでしょう。

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