ベースランニングの基本
今回は初心者向けにベースランニングの基礎について
目次
ベースランニングの基本
ベースランニングのタイムは足の速さで全てが決まると思われがちですが実はそうではありません。
もちろん足が速い方が良いのですが、少しのタイムの差であればベースランニングの技術次第では順位が逆転することも考えられます。
その理由はベースランニングは直線で走るのではなく、1塁から本塁までのベースを頂点とした四角形のコースを走る必要があるからです。
つまり直線ではないので単純な足の速さに加えてコーナリングのテクニックが非常に重要となってくるのです。
最短距離よりも最速を選ぶ
さて仮にベースを一周するとして最も効率の良い走塁コースはどのようになるでしょう?
まずやってはいけないことは最短距離で走ることです。距離的に考えるとベースを直角に曲がることで次の塁まで無駄なく最短ルートを通ることができますが、実際にはそれは不可能です。
なぜならば全速力で走りながら直角に曲がることはできないからです。かと言って直角に曲がるためにスピードを緩めても逆にタイムは遅くなってしまうので意味がありません。
そこでベースランニングをする時に意識して欲しいことはスピードを落とさずにかつ出来る限り最短に近いコースを走ることです。
そうすると自ずと最速のルートは円の形に近くなってきます。ですがもちろん完璧な円である必要はありません。少しでも最短ルートを走れるように遠心力に逆らいながら常に内側へとコースを取れるようにする必要があります。
少しでも最短ルートを走るために
トップスピードを保ちつつも最短距離に近づけるためには、まずベースの四隅を踏むことです。具体的には自分から見て左手前の角を踏むことが正解となります。このベース左手前を体をマウンド側に傾けながら左足で踏んで次の塁へと方向転換することで外に大きく膨らまずに無駄なく進むことができていきます。反対にベースの真ん中を踏んだり、体を地面と垂直にしたまま進んでしまうと遠心力により外側に大きく膨らんでしまうので注意が必要です。
踏む足は左足と言いましたが実際には足が合わなければ右足でも問題ありません。足が合わないからと言って無理やり左足に合わせようとしてしまうと逆に時間ロスをしてしまうのでなるべくそのままで踏み切っていきましょう。
また、遠心力に負けないために体幹を鍛えておくことも重要です。トップスピードに乗ってベースを曲がろうとすると相当な遠心力がかかり外側に体が流れてしまいますが、体幹の強い選手は体の踏ん張りが効くので遠心力に負けずに内側へとコースを取ることができるでしょう。
以上が基本的なベースランニング技術です。ベースランニングは意外とやっていないチームが多いですが練習することで大きな差が生まれることがあるのでぜひ取り入れるようにしましょう。