素振りは必要or必要ない?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

あなたは普段バッティング上達のために、どのような練習を行なっていますか?
おそらく誰もが、最も基本的なバッティング練習として、「素振り」をあげるのではないでしょうか?

素振りはバットを持ち、ボールを打たずに、自分のスイングをする練習です。基本的な練習ではありますが、実は野球の本場のアメリカでは、あまり多くは行われないようです。もちろん全くしないということはありませんが、アメリカでは、実際にボールを打つことの方が重要と捉えられているからだそうです。

確かにバッティングはボールを打つことによってミート力やタイミングを練習することができるため、ボールを実際に打つことが重要という意見は理解できます。
しかしそれでも、私は素振りが最も大切なバッティング練習であると考えています。

その理由はいくつかあります。
まず一つ目は自分のスイングができるということです。
プロ野球選手は試合などで「自分のスイングをすることを心がけている」とよく話します。ここでいう自分のスイングとは、自分が今できる100%のスイングのことです。

なぜ試合では100%のスイングができないのかというと、それは相手がいるからです。ピッチャーは速球や変化球などを駆使し、バッターのタイミングをずらそうとしてきます。それによりバッターは、スイングが崩され、自分のスイングができなくなってしまうのです。

おそらく試合では、いくら100%のスイングを目指しても、ほとんどの打席は50%程度のスイングしかできないでしょう。
では100%のスイングができる時とはいつでしょうか?
それが素振りなのです。

素振りはピッチャーにタイミングを合わせることもボールに合わせて振る必要もなく、好きなタイミングで好きなコースを振ることができます。つまり素振りが今自分ができる100%のスイングになるのです。100%のスイングの素振りのレベルが低ければ、打席にたった時、ヒットを打つ確率や長打を打つ確率は低くなってしまうでしょう。

ヒットの確率や飛距離を伸ばしていくためには、100%のスイングのレベルをあげることが必要です。そのために欠かせないのが素振りです。常に100%のスイングを素振りで繰り返すことで、自分の100%を引き上げていきましょう。

素振りが必要な二つ目の理由は、
フォームを整える効果があるということです。
バッティングは水物と呼ばれる様に、好不調が激しいものです。プロ野球選手といえど同じことです。なぜ好不調が激しいのかというと、バッティングは他のプレーとは違い、ピッチャーに全て合わせる必要があるからです。

ピッチャーであればフォームやタイミング、コースや球種など、全てを自分の思う様に決めることができます。しかしバッターは
・投げられるタイミング
・打つべきコース
・打つ球種
それら全てをピッチャーに合わせて対応をしなければいけません。

その結果自分のフォームは徐々に崩れていきます。その崩れたままのフォームを続けていると、打撃の状態は落ちていき、不調に陥ってしまうのです。
こうした状況にならないために必要なことは、好調の状態を長く維持することです。
そのために必要なのが素振りです。

先ほどもお伝えした様に、素振りでは自分の100%のスイングができます。
不調の状態というのはこの100%がいつもに比べて低くなっている状態です。
特に試合がありピッチャーと対戦する中で、変化球にタイミングを崩されたり、速い球を打って悪いイメージが残ってしまった後に、いつも通りの自分のスイングに戻すために素振りを行いましょう。

基本的で地味な練習ですが、素振りは様々な効果が期待できる練習方法です。
自分のバッティングと向き合うためにも素振りを欠かさないことが大切です。

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