「先攻」と「後攻」どちらが有利?
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
サッカーやバレーボール、テニスやバスケットボールなどのスポーツは攻守の切り替えが非常に早く、攻めているはずが一転いきなりピンチになるということがよく起こります。
同じく点を取り合うスポーツである野球は、攻撃側と守備側が明確に分かれており、3アウトを取るまでは攻守交代はありません。
そのため野球においては、先攻と後攻が存在し、どちらが先に攻めるのかどちらが後に攻めるのかが、試合の結果を左右する場合すらあります。野球の先攻と後攻は、実際のところどちらが有利なのでしょうか?
プロ野球では勝率は後攻の方が僅かに高いようです。その理由として考えられるのは、ホームゲームは全て後攻ということです。ホームゲームは応援が多くなることだけでなく、いつも使用している球場ということで、プレーもしやすく、アドバンテージがあるということが言えるでしょう。その効果を加味すると、純粋に先攻と後攻の有利、不利を語りにくいようです。
ではホームやアウェイという概念がない中学野球や高校野球ではどうでしょうか?
実はこの場合も後攻が数字上は僅かに有利であるようです。
その理由として考えられるのは、常に相手の攻撃の後に攻撃をすることができるという単純な理由だと思います。相手の攻撃が終わった後に攻撃ができるので、相手に取られた点数に応じて作戦をたてることができるということです。
同点の時の攻撃、リードしている時の攻撃、僅差で負けている時の攻撃、さらには大差で負けている時の攻撃、このように試合状況によって自分のチームの攻撃の作戦は変えなければいけません。
先攻の場合は常に相手より先に攻撃をしなければいけないため、試合が動くまではまずは「リードを取るため」の作戦しかとることができません。
しかし、後攻のチームは点数を取られても、とり返すべき点数が明確であるため、作戦がたてやすくなるのです。またそれだけではなく、同点もしくはビハインドで迎えた最終回の場合は、後攻の時はサヨナラで試合を決めることができる可能性があります。特に同点でサヨナラにできる可能性があるときは後攻はとても有利になります。
何故ならば攻撃側と守備側のメンタルに大きな差があるからです。
攻撃側からすれば一点取れなくても、延長戦があると考えることができるため、余裕を持って攻撃をすることができますが、守備側は一点取られれば負けというプレッシャーを抱えながら、守備をしなければいけないからです。
しかしだからといって必ずしも後攻が有利とは言えません。それは先攻には先制できるチャンスがあるからです。野球において先制点を奪うということはとても大切です。やはりどんなチームでも先制点を奪われれば焦りが生まれます。その焦りがミスを誘い、打ち損じを生んだり守備でのミスを生んだりします。
先攻で先制点をとり、そうしたミスが生まれれば、先攻チームは試合を優位に進めることができるでしょう。
実際のところ先制点を奪ったチームの勝率はかなり高いのではないでしょうか?
こうしたことから考えると、どちらが有利だということは明確には言えません。
ではどういったことを考えればいいのでしょうか?それは相手と自分のチームとの戦力差を冷静に分析し、試合全体での作戦を考えることです。
次回はこの先攻と後攻のそれぞれの立場における試合での戦い方についてお伝えしていきます。