投球テンポをよくするためには?
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
先日は守備のリズムが攻撃にどのような影響を与えるか、お伝えしてきました。
今回は、そうした守備のリズムに欠かせない投球テンポについてお伝えします。
ピッチャーの投球テンポとは、一球一球のボールを投げる投球間隔のことです。この時間が短いと、単純には守備の時間は短くなります。プロ野球で投球間隔が早いピッチャーは、一球を投げてから次の投球を行うまでに8~10秒かかります。
このテンポでいけば、守備はよいリズムで終わらせることができるでしょう。
しかし、この数字はランナーがいない時に限ります。
ランナーがいる場合、盗塁への警戒や、守備の細かい確認、さらにはより繊細な配球が求められるため、ピッチャーキャッチャー間のサイン交換も時間がかかってしまいます。
その結果ランナーがいる場合は、いない場合に比べて、投球間隔が3倍近くにまでなってしまいます。つまり投球テンポをよくし、守備でリズムを作り、攻撃につなげるにはなるべくランナーを出さずに、かつ投球間隔を短くしてアウトを重ねていくことが求められるのです。
この条件を満たすためにどうすれば良いか、考えていきましょう。
まずは投球間隔を短くすることを考えましょう。
投球間隔を早くするには、
①ピッチャーとキャッチャー間のサイン交換を短くする
②キャッチャーからピッチャーへの返球を早くする
③投球後ピッチャーはマウンドからおりて、キャッチャーの方へボールを捕りに歩かない。
この3つを守ることで投球間隔は短くすることができるはずです。
③は無意識のくせになってしまっている選手がみかけられますが、歩く分だけ時間がかかるので、ボールを投げたあとはマウンド付近で待っておき、キャッチャーからの返球を待つようにしましょう。
次にランナーをなるべく出さないことについてです。
これは相手バッターとの問題もあるので難しいですが、無駄なランナーを出す可能性を少しでも減らすことが大切です。
そのためには
①ストライク率をあげる
②エラーをしない
ことが求められます。
①はストライク率をあげることで、四死球率を下げることができます。
それだけではなく、ストライクを高い確率でテンポよく投げることで、バッターも打席で考える時間がなくなり、相手のリズムを崩すことができるようになります。
もちろんストライクばかりを投げて、単調になりすぎるとヒットを打たれてしまうので配慮します。
②は当たり前ですが、エラーをすると無駄なランナーを出すだけでなく、精神的なダメージが大きくなってしまいます。
ファインプレーをねらうというより、アウトにできる範囲を確実にアウトにするよう心掛けましょう。ピッチャーの投球テンポが悪かったり、ボールが先行してしまうと、野手の動きは硬くなり、エラーが出やすくなる悪循環に陥ってしまいます。投手・野手お互いへの影響を考えることが大切です。
投球テンポをよくすることは、そのままチームの勝敗を大きく左右します。
ピッチャーはまず自分が平均どれくらいの間隔でボールを投げているのか、調べるのが第一歩でしょう。