東京城南ボーイズ〜中学硬式野球の強豪の先進的な取り組み〜

こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。

先日東京都にある強豪の中学硬式野球チーム東京城南ボーイズさんにお伺いさせていただきました。

東京城南ボーイズさんは平成10年に創設されたチームではありますが、その実績は素晴らしく春夏合わせて17度の全国大会出場やベスト4進出、関東大会では3度の優勝を誇ります。

またOBの方々の実績も素晴らしく甲子園出場や大学野球、社会人野球での活躍さらにはプロでの活躍や指導者としての活躍などまさに野球界を支えるチームの一つと言えるでしょう。
詳しい実績などはホームページをご覧ください。
→https://www.tokyojonanboys.com/

私も中学時代創部5年目ごろの東京城南ボーイズさんと練習試合をしたことがありますがすでにその時から強豪という印象がありました。

そんなチームを率いるのは中学硬式野球界で素晴らしい実績を持つ大枝監督です。監督にお話を伺うと他のチームとは全く違う指導方針や先進的な考え方や取り組みに驚かされました。

まずは選手の育成方針です。チームとしてもちろん全国大会出場や全国制覇を目指してはいますが、あくまでも高校野球やその先のステージで活躍してもらうために中学野球をしているので選手の可能性を潰さないことに力を入れています。

具体的には投手の肩肘を守るために必ず継投をさせたり、過度なトレーニングをさせずにまずは身長を伸ばしてもらうなど。

↑ラプソードを使った回転数などの計測を行いました

私が特に驚かされたことは訪問した日は3年生が試合をしていたのですが、その試合中に1年生がやっとグラウンドに到着しはじめたことです。そしてゆっくりとアップを始めるのかと思いきや試合をしている横のスペースでサッカーを始めていました。

監督にお話を伺うと「1年生だからといって何も早くグラウンドにきて待っている必要はない、むしろ小学6年生の頃に体を酷使しすぎている選手が多いので回復期間も必要」といった考えがあるようです。普通のチームであれば朝から全学年が一斉に集まり練習に臨み試合であれば下級生は見学をすることになりますがこうしたことを実践できるチームも少ないと思います。

またサッカーについても股関節周りの動きを良くするために自由にやらせているとのことで選手たちも楽しくやっているので良いアップになるとのことです。

確かに以前に私も野球が上手くなるためにサッカーなど他のスポーツを取り入れるべきだということをブログで書きましたが実際に実践しているチームは初めてみました。

選手たちの体つきを見ていくと1年生に比べて2年生の体つきの大きさがとても目につきました。1年間でこれだけの差がつくということも成長期であれば肯けますが、過度に練習をしすぎてしまった場合筋肉はつくが身長が思ったほど伸びないというケースもあるので当たり前ではないということを知っておかなければいけません。

グラウンドは主に旧読売巨人軍多摩川グラウンドを使用していますが練習日のスケジュールをみさせていただくと学年ごとにメイングラウンドを使える時間が決められており3年生2時間→2年生1時間30分→1年生1時間30分などローテーションが組まれていました。通常であれば上級生がメインの練習になってしまいがちですがこれならば下級生もグラウンドを使うことができ、さらに決められた短い時間の中で練習を行うことで集中力も持続させることができそうです。

また監督以外のスタッフの方も多くとても手厚く選手をサポートしている印象を受けました。

選手たちのプレーを見ていても非常に素材が良いと感じる選手が多く完成しきっていないという魅力を感じました。これについても大枝監督は教えすぎないことで高校に入った先で貪欲に知識を求め、素直に指導者の話を聴けるようになる。それが高校での急成長につながると考えているようです。

現在の部員の中には小学生時代に12球団のジュニアチームに選ばれている選手も多くそうした選手やその保護者の方からも選ばれている理由が分かったような気がします。

少年野球を行っている6年生の選手はそろそろ最後の大会が終わる頃で中学のチームに迷っているという方も多いと思います。中学野球から先の高校・大学・プロの世界で活躍したいと考えている選手はぜひ一度東京城南ボーイズさんの体験へ行ってみてはいかがでしょうか?

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