野球の基本ルール⑩野球・攻撃側の作戦についてpart4バスターとは?
こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。
今回は基本的な作戦の一つバスターについてお伝えをしていきます。
目次
バスターとは?
このサインはバントと絡めた作戦です。バスターは投球モーションに入るまではバントの構えをみせておき投球モーションに入った瞬間にヒッティングに切り替えて打ちにいく作戦です。
バスターを行うメリットは大きく3つあります。
メリット1〜バントシフトをやぶる〜
ランナーがいてバントの構えを最初からみせていると守備側はそれを阻止するためにバントシフトを引いてきます。バントシフトとはバントを成功させないためにあらかじめ前進しておきランナーのアウトを狙うものです。
しかしこのバスターはバントの構えからギリギリでヒッティングに切り替えるのでバントシフトをしている野手の隙をつくことができるのです。
例えばランナー1塁の場面でバントの構えをするとサードがバントシフトで前進をしてきます。そうすると少しショートよりのサードゴロを転がすことができれば誰も守っていないため打球はそのままレフトに抜けていきヒットになります。
また仮にショートゴロを打ったとしてもショートは二塁へ送球することが難しいです。何故ならばセカンドはバントに備えてファーストカバーに向かっているからです。
つまりショートはファーストに投げるしかないので結果的にバントが成功したのと同じ状況を作ることができるのです。
メリット2〜バントへの警戒を弱める〜
バスターは実際にボールを打たなくても効果があります。例えばバントをしたい場面でバントシフトが厳しい時,1球目をあえてバスターをして空振りもしくは見逃しを行います。
これにより相手は「バスターもある」と頭に刻まれます。
その結果2球目以降はバントの構えを最初からしていても相手は大胆なバントシフトを敷くことができなくなります。
つまりバスターという布石を打つことによりバントをしやすくするというのが狙いになります。
この作戦の良いところは効果が試合中継続されるということです。一度でもバスターを成功させることができればその後バントの構えをみせてもバスターを警戒してしまいバントシフトを大胆に敷くことができません。
メリット3〜バスター打法〜
バスターは基本的にはバントからヒッティングに切り替える作戦のためランナーがいる時に使われるものです。しかし、ランナーがいなくてもバスターをする選手がいます。
なぜそのようなことをするのかというとそれはバントと見せかけるためではなくバットを出しやすくするためです。
バスターはバントの構えから投球モーションに合わせてバットを引いてトップを作りボールにその萎えます。
これにより非常にタイミングが取りやすくまた大振りではなくコンパクトなスイングをしやすくなります。
つまりなかなかタイミングを取ることができていなかったり、大振りになってしまう選手にとってはバスターをして打った方が打てるということが起きるのです。これを利用したものがバスター打法でバスター打法の選手はランナーがいてもいなくても全てバスターで打つことになります。
自己判断によるバスター
チームによってはバントのサインが出ていても相手の守備の動きを見て自己判断でバスターに切り替えるのをOKにしているケースがあります。
逆に相手のバントシフトが見えているのにバントをしてしまうと相手の思う壺になってしまうので注意が必要でありバスターの構えだけでもみせてあげることが必要となるでしょう。