野球の基本ルール⑩野球・攻撃側の作戦についてpart1

こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。

今回は基本的な攻撃側の作戦について

目次

攻撃側の作戦について

前回まで野球の基礎知識となるルールや用語について解説をしてきました。言葉だけの説明では分かりづらいところもありますが、実際の試合を見ながらここまでの内容を振り返っていくと理解がしやすくなると思います。

さて今回は実戦でよく使われる攻撃側の作戦について解説をしていきます。
・盗塁(スティール)
・ヒットエンドラン(エンドラン)
・ランエンドヒット

盗塁(スティール)

まず1つ目は盗塁です。盗塁は英語のsteal(スティール/盗む)からきた言葉で次の塁を盗むということです。盗塁は走塁の回でもお伝えしましたが簡単に解説をすると、ランナーが投球の間に次の塁に走り進塁を狙うプレーです。相手はそれをさせない為に投手が牽制をしたり、キャッチャーが送球をしてアウトを狙います。投球の間に行う必要があるので走り出すタイミングと足の速さがとても重要になります。

ちなみによく勘違いされやすいのが盗塁のサインが出たからといって必ず走らなければいけないわけではないということです。もちろんサインなので無視をしてはいけませんが投手の牽制やクイックが上手くて良いスタートがきれなかった場合は無理に走る必要はありません。むしろスタートが悪いのにスタートを切ることはわざとアウトになりに行くようなものなのでやめましょう。

無理なスタートを切ってしまうことを防ぐ為に、足の速い選手にはグリーンライトと呼ばれるサインが出ることがあります。これは簡単に言えば「いけたらいけ」というサインです。自分のタイミングで走れるようならばいつでも走っていいよというサインなので盗塁のサインとは少し違うので理解をしておきましょう。

ヒットエンドラン

ヒットエンドラン

盗塁と絡めた作戦の一つにヒットエンドランがあります。ヒットエンドランはよく略されてエンドランと言われます。盗塁の場合はランナーを走らせてセーフにさせたい為、バッターは投球を見逃すかもしくは捕手の邪魔をするようにわざと空振りを行います。しかし、ヒットエンドランは2塁へスタートを仕掛けつつもバッターがヒッティングを行います。この作戦は主にランナーが一塁にいるときに使われます。メリットの一つは単独で盗塁をするのが難しい場合に有効です。ゴロを転がすことができればバッターがアウトになっても1塁ランナーは2塁に行ける可能性が高くなります。また上手くいけば盗塁を阻止する為に2塁ベースに入った二塁手もしくは遊撃手の隙をつくことができヒットゾーンが広がることでヒットの確率が高まります。さらにランナーは打者が打つ前から走っているのでシングルヒットで3塁まで行ける可能性も高まります。

デメリットはフライを上げてしまった場合ランナーが帰塁できず、ダブルプレーになってしまうことがあるので気をつけましょう。またこのサインが出た時は打てそうにないボール球でもなんとかしてバットに当てる必要があります。そうしなければ2塁へスタートを狙ったランナーが刺されてしまう可能性が高いからです。その理由はヒットエンドランは盗塁とは違いバッターが打つ前提でランナーがやや遅めにスタートを切るからです。完璧なスタートを切ろうとするとピッチャーからの牽制に刺されてしまうリスクがあります。また刺されない場合でもスタートのそぶりがバレてしまえば相手に何かあると警戒をされてしまいます。そうしたことを避ける為に投球を確認してから遅めのスタートを切ることが多いのがヒットエンドランの特徴です。

ちなみにスタートを切った場合はバッターが打つ瞬間に合わせてバッターを見て打球を確認しましょう。空振りした場合、フライをあげた場合、ゴロの場合、ワイルドピッチの場合、ヒットの場合の打球方向これらによって3塁を狙うのか、2塁で止まるのか、バックをするのかが決まるので判断のためにも必ず見るようにしましょう。

もちろんバッターが空振りしてしまったときに備えて完璧なスタートを狙いたいという考えも悪くはありませんが、単独スティールを狙えるのであれば最初からヒットエンドランを行わずに単独スティールを仕掛けた方がバッターがアウトになるリスクが下がるので有効でしょう。

ヒットエンドランはこのような場合によく仕掛けられます。
・足が遅く単独スティールが難しい場合
・相手の牽制が上手くてスティールが難しい場合
・相手捕手の肩が強くてスティールが難しい場合
・なかなか投手を打ち崩せない場合

以上のような場面でバッターのミート力が高ければ検討してみても良いでしょう。

ランエンドヒット

この作戦はヒットエンドランに非常に似ていますが、大きく違う点が3点あります。1つ目はランナーが盗塁と同じように完璧なスタートを切ることです。つまり盗塁と同じようにスタートが悪ければ走る必要はありません。2つ目はバッターはストライクにきた打てそうな球だけを打つということです。ヒットエンドランではランナーを助ける為にボール球でも必ずスイングをしていく必要がありましたがランエンドヒットはあくまでも走ることがメインです。つまり打てないボールは打たなくても良いのです。その為ランナーはバッターが打たないかもしれないということを頭に入れて普通の盗塁を仕掛けるときと同じように走りましょう。

ランエンドヒットのメリットはボール球が来てしまった時に無理に打つ必要がないことです。そのため特に1ストライク3ボールや2ストライク3ボールなどのカウントで仕掛けると有効です。何故ならばボールであれば見逃してフォアボール、ストライクがきた場合はエンドランと同じような状況になるので相手投手のコントロールが悪い場合でも安心して出すことができるからです。

次回はバントについてお伝えをしていきます。

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