戦力外通告後の選択肢

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

先日プロ野球各球団で、第一次戦力外通告が発表されました。
毎年レギュラーシーズンが終わったこの時期は、戦力外選手の話題になります。今年もベテラン選手から若手の選手まで、実に数多くの選手が戦力外通告を受けました。

戦力外となった選手には、今後いくつかの選択肢があります。
まず現役を続けるかどうか、という選択肢です。
現役を続ける場合、最も良いとされているのが他球団からオファーを受けることです。今の球団からは戦力外とみなされていても、他球団にとっては戦力となる可能性があります。

12球団合同トライアウトがシーズン後に行われるので、そこに向けて調整をし
アピールをすることで、他球団からオファーがもらえることがあります。
またすでに実績があるという選手の場合は、あえてこのトライアウトには参加せず、他球団からオファーが来ることを待つという選択肢もあります。

しかしいずれにしてもプロ野球は厳しい世界であり、一度戦力外になってから他球団からオファーがもらえる選手は一握りで、さらにオファーがもらえても活躍ができなければまたすぐに戦力外を受けてしまいます。

そうしたことは選手達が一番理解しているため、トライアウトを今まで関わってくれたファンや家族に見せる最後の引退試合として受ける選手も多くいるようです。

現役を続けたい場合、NPBにこだわらなければ、最近では社会人野球や独立リーグに戦いの場を移すというケースも増えてきています。社会人野球に行く場合は、その会社に就職することとなるので、社会人野球が終わればそのままその会社に勤めることになり、給料も他の社員と同等であるため、家族がいる選手にとってはありがたい選択肢であると思います。
ただし社会人野球もレベルが高いため、オファーが来る可能性は高いとは言い切れません。

独立リーグに行くという選択は、やはりプロに比べれば給料は低くなり、就職をするわけではないので、もう一度NPBを目指したいという若手や実績を残してきたベテランが選ぶことが多いです。
近年だと元オリックスの若手の佐藤世那投手がNPB復帰を目指して独立リーグに移籍したり、巨人の村田選手や元メジャーリーガーの西岡剛選手といったベテランが独立リーグに移籍をして、NPB復帰を目指しました。

次に現役引退を選んだ場合です。
選手として大活躍をして実績を残してきた選手の場合、球団の功労者として引退を自らの意思で決め、球団が引退試合などの花道を用意することがありますが、戦力外となって引退せざるを得ないケースがこれにあたります。

こうしたケースになるのは、中堅の選手が多いですが、かなり若くして首を切られてしまうというケースもあります。
中堅選手の場合は、自ら新たな就職先を見つけたり、よほど人柄がよく真面目な選手ですと、球団が裏方の仕事を作ってくれたりします。(コーチや広報など)
もちろん人柄が悪いから球団に残れないということではありませんが、球団も全員を雇うことは難しく、さらにはやはり人間なので、練習態度が悪かったり
私生活に問題があるような人間的に問題がある選手の場合は、球団が仕事を用意することはないでしょう。

ドラフトも近づいてきており、今年も200名近い選手がプロ志望届を提出しました。
昨年は育成も含めて104名がプロからの指名を受けて、プロ野球選手としてのスタートを切りました。今年も100名近い選手が指名されるとすれば、こうした戦力外通告があるのは、当然のことなのかもしれません。

一つ言えることは、プロに入ることがゴールなのではなく、活躍することが野球選手としてのゴールであるということと、戦力外になったことで野球選手としては終わりかもしれませんが、それはこれからの人生においてはほんの一部分に過ぎないということです。

これからプロ野球を本気で目指したいという選手は、こうしたリスクがあるということを知った上で、覚悟を持って挑んでもらいたいと思います。

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