なぜ秋は守備力が求められる?
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
各地で高校野球の秋季大会が開幕しています。
秋季大会は来春の甲子園選抜大会の選考に関わってくるので、新チーム初の大会といえども、とても大切な大会になってきます。
秋季大会では、守備力が高いチームが勝ち上がるとよく言われています。
反対に夏の大会は、打たなければ勝てないとも言われています。
この違いはどこにあるのでしょうか?
本当に打力よりも守備力が高いチームが勝ち上がれるのでしょうか?
まず言えることは、新チームになって期間が短く、多くのチームが戦う姿勢が整っていないことです。
7月もしくは8月まで3年生中心で戦ってきたチームは、まだ新チームが始まって1ヶ月,2ヶ月といったところでしょう。
そのため守備位置をコンバートしたり、色々な選手を試している段階です。
そのためレギュラーも完全には固まっておらず、暫定的なポジションで戦っているチームも多いことでしょう。
そうした状態で戦っていけば、自ずと守備のミスは多くなるものです。
攻撃のミスは直接的な敗因にはなりづらいです。なぜならばミスをしても、失点ではないので、点数がマイナスになったり相手に点数が入ることもないからです。しかし、守備のミスはそのまま失点に繋がるリスクが高いため、敗因となることがあります。
つまり秋季大会において守備が重要と言われるのは、それだけ守備面でのミスが絡んでの自滅が多いからなのです。
もちろん守備という面では、投手力も重要です。
主戦として投げてきた投手が残っているチームは、とても優位に試合を運ぶことができるでしょう。
また夏の大会と違い、気温も多少下がってきていることが、投手には有利に働くことでしょう。
打線は冬の厳しいトレーニング期間を乗り越えて大きく伸びるため、秋大会ではまだスイングも甘く、打者にとっては不利な状況と言えるでしょう。
こうした背景からよほどの実力差がない限り、連打での大量得点で勝つという展開は少なく、どちらかというと少ない点数をミスなく守り抜いたチームが勝ち上がって行くのが秋季大会なのです。
そうしたことを考えると夏の大会を2年生中心で戦ってきたチームは、完成度が高いため、大きなアドバンテージがあることでしょう。
しかし、そこで油断をしていると、冬を越えた春大会や最後の夏の大会で足下をすくわれることもあり得るので、注意が必要です。
夏の大会の場合は、どこのチームも守備が鍛えられ、自滅は減っており、投手の完成度も高まっています。
つまり守りがしっかりしているだけでなく、しっかり打ち崩さなければ得点が入らず、勝つことができないのです。
ps.守備力を鍛えるためには、ノックだけではなく、連携やカバーリングなど様々な確認事項を押さえておくことが重要になってくるので、新チームが始まった段階で、時間をかけて話し合いを行いましょう。
もしまだできていないというチームは今からでも話し合いの時間を作るのがおすすめです。