「シュッと振ってバーン」オノマトペと体の動き
こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。
「ポカポカ」
「ウトウト」
「スヤスヤ」
実際に音がないものを表す、こうした言葉を擬態語や擬声語、またはオノマトペと呼びます。
このような言葉は野球でもよく使われます。
「シュッ!」
「ズバ!」
「ギュッ!」
などなど。
こうしたオノマトペを使った指導で有名なのが、野球界のスーパースターであり巨人の監督も務めた長嶋茂雄さんです。
『球がこうスッと来るだろ。そこをグゥーッと構えて腰をガッとする。
あとはバァッといってガーンと打つんだ。』
『シャーッときてググッとなったら、シュッと振ってバーンだ。 』
カーブの打ち方については、
『ボールがキューッとくるだろ。そしてググッとなったらウンッっと溜めてパッ。』
このようにオノマトペをフルに使い、選手に指導を行なっていたようです。
こうした指導や言葉から、長嶋さんの指導は天才にしかわからないとでも言わんばかりに面白半分でメディアに伝えられていました。
確かに野球を詳しく知らない人にとっては、科学的な理論や研究が進む現代においてこのような指導をされたら、おかしいと感じたり、意味がわからないと思うかもしれません。
しかしオノマトペを使った指導、本当にわかりづらいでしょうか?
野球に限らず、スポーツをある程度やっている人であれば分かるかもしれませんが、固定概念を抜きにして考えてみると、こうした指導は意外と正しい動作や感覚を伝えるのに便利であり、実際伝わりやすいと感じるはずです。
そもそも良い動作とは、動作をしている本人ではなく、それ以外の人がみて感じるものであり、実際に体を動かしている本人にとっては自分の動作を動画で撮影しない限りは確認ができず、自分の感覚に頼って動作を行なっています。その感覚も人それぞれ微妙に違うところがあり、とても言葉で言いあらわせるものではありません。
こうした感覚に対しては
「シュ」
「バッ」
「サッ」
といったオノマトペによる感覚的指導が案外向いているのかもしれません。
以前テレビで片手で卵を割ることができる魔法の言葉という内容を放送していました。
その言葉とは
「キュッ」
「コンコン」
「カパッ」
というオノマトペでした。
「キュッ」
これにより卵を握りやすいフォームが作られ
「コンコン」
で卵を叩くためのリズムがとりやすくなり
「カパッ」
で卵が開きやすくなる適度な力が入るようです。
こうした現象は偶然や気持ちの問題ではなく、脳の研究結果においてもこうした音をうまく使うことで
体をうまく動かすことができることが証明されているようです。あたなも試しにものを動かそうとするときに「ふわっ」と言いながら動かすのと「さっ!」と言いながら動かすのを試してみましょう。
おそらく「さっ!」といって動かした方が早くものを動かすことができたはずです。
こうしたことから考えると、長嶋さんのように声を出したり、オノマトペを使う指導は、野球の動きをよくするためには理にかなっていると言えるでしょう。
今年広島から巨人に移籍した2年連続MVPを受賞している丸選手も、バッティングで
「シュッ!」という声を出すことで有名です。
これもおそらく丸選手にとってはベストなスイングをするために重要なことなのでしょう。
選手である方も指導者である方もこのオノマトペをレベルアップのために上手く活用してみては
いかがですか?
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