MLBでも導入されるジャンプ力測定の科学的根拠とは?
球速とジャンプ力
近年、プロ野球やMLBでは、フォースプレートを活用したジャンプ能力のテストが急速に普及しています。単に「跳べるかどうか」ではなく、「どのように跳ぶのか」「どんな力を使っているのか」といった詳細な情報が、選手のパフォーマンスや傷害リスクの評価に使われているのです。
例えば、2025年に発表されたレビュー論文(Lisら)では、ジャンプ能力と野球の投球パフォーマンスの間に明確な相関関係があることが示されました。

球速とジャンプ力に「科学的なつながり」
この論文では、以下のような重要な指標が紹介されています:
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EccRFD(伸張性局面の力の立ち上がり速度)
→ UCL損傷(肘の靭帯)の予測因子(r=-0.604) -
BCMJ(両脚ジャンプ)での跳躍高やパワー
→ 球速と中程度の相関(r=0.509〜0.559) -
ULMJ(片脚の横方向ジャンプ)での距離
→ 軸脚のULMJ距離と球速に有意な関係(r=0.552)
つまり、ジャンプ能力が高い選手は、地面反力(GRF)をより効率的に活用し、投球動作にパワーを伝えることができる=球速が出やすく、肘や肩への負担も軽減されやすいということです。
「感覚」ではなく「数値」で評価する時代へ
これまで、「ジャンプ力がある」「動きが良い」という評価は、指導者や選手の“感覚”に頼る部分が大きいものでした。しかし、フォースプレートを用いれば、以下のような情報を誰でも定量的に把握できます。
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片脚 vs 両脚のジャンプ高・パワー・左右差
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伸張性局面と短縮性局面の出力バランス
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鉛直方向・水平方向の力の立ち上がり
特にVALD社のフォースプレートは、MLB球団でも多数導入されており、実戦レベルのパフォーマンス評価と傷害予防の現場で活躍しています。
VALDフォースプレート測定会 開催のお知らせ
今回、MLB球団も導入するVALD社製フォースプレートを用いた測定イベントを、以下の通り開催いたします。
📅 日時:2025年11月29日(金)
📍 場所:経堂店(世田谷区)
📊 内容:VALDおよびinbodyの測定
費用:3,000円〜
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両脚・片脚ジャンプテスト(CMJ/SQJ/SLJ)など
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データ解析と個別フィードバック
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投球や動作に活かすトレーニング指導
ジャンプ能力の“数値化”は、あなたの課題発見や強化ポイントの明確化に繋がります。
特に競技者、指導者、の方には、ぜひ一度体験していただきたい内容です。
もちろんジャンプ力は野手の総力や肩の力にも影響していますので全選手にとってメリットのあるイベントです。
合わせて筋肉量や体脂肪率、除脂肪体重を測定するインボディの測定も行いますので冬のトレーニング期間前にぜひ測定を
📩 参加申し込みや詳細はこちら → https://gym.baseball-future.com/20251129-2/


