巨人 ドラフト1位 浅野翔吾 選手 ついにデビュー

こんにちは
BASEBALLFUTUREの
依田徹平です。

 

昨日巨人ドラフト1位の浅野翔吾選手が1軍デビューを果たしました。
甲子園で活躍をし高校時代から強打者として知られ、2軍でもホームランを放ち遂に1軍デビュー
一軍デビューすることなく引退する選手も多い中、高卒1年目のこの時期に1軍で出場するということは球団の期待の高さが伺えます。

私も高校時代から注目してきた選手だけにこれからの活躍が楽しみですが、デビュー戦ではヒットが生まれませんでした。
もちろん1軍のピッチャーに対応するのは容易なことではないのでこれからどのように対応していくのか慎重に見極めていく必要があるでしょう。

動作解析の観点から見ると浅野選手のフォームはまだまだ粗さがあり、「すぐに3割を打てる」という形ではありません。
ではどのようなポイントを改善していく必要があるのか?今回はその辺りを解説していきたいと思いますのでぜひご自身のフォームもしくは指導をしている選手のフォームのチェックを行なってみてください。

①軸足側股関節への乗り方
まず気になる点はテイクバック時の軸足(右足側)への体重の乗せ方です。
テイクバックで軸足側に体重を乗せる時大切なことは膝はあまり動かさずに股関節を屈曲させることです。具体的な動作でいうとお尻を後ろに突き出すような形です。スクワットをイメージすると分かりやすいと思います。

浅野選手はどちらかというとこの軸足の股関節に乗せる動きが上手い方ではありません。同じ右バッターの鈴木誠也選手と比較してみると違いがわかりやすいと思います↓

動画で比較をしてみるとさらに入り方の違いがわかりやすいと思います。

この動きが安定してくると力を発揮できるというメリット以上に身体が機能的に動きようになるため、厳しいコースに対してもスムーズにバットが出しやすくなります。

これができない原因として考えられるのは臀部の硬さです。
浅野選手は柔軟性が高い方の選手ではないため、臀部のストレッチ性が低いことが考えれます。上手くスクワットをしようとするとお尻の辺りが少し伸ばされる感覚があると思います。つまり裏を返せば臀部のストレッチが十分に効いてこないと股関節の屈曲を行おうとしても屈曲をするスペースがなくうまく股関節を引き込む動きができないのです。

②体幹部の使い方
次に気になる点は体幹部の使い方です。


体幹部は肋骨が開かないようにベルト付近からみぞおち辺りを縮めて近づけることが大切です。これにより肋骨が出っ張らずに引っ込みやや背中は丸まった形になります。

体幹が入ってくることで下半身と上半身の連動性も増してくるため体幹を使って足を動かしたり、体幹を使って胸郭を動かすことができるようになってきます。

体幹で左足を引き上げるような形になるので結果的に足が少し高く上がりやすく
肋骨が閉まることで肩甲骨は広がり腕や手を体の前方で扱いやすくなりグリップの位置が下がってきます。(柔道の組み手のような形)

手ではなく体幹でバットを振る

他にも気になる点はありますが、この点が修正されればひとまず手打ちではなく、「体幹を使ってバットを引き出してくる」スイングができてくると思います。

浅野戦選手のフォームを見てスイングスピードが速いと感じた方も多いと思いますが、それはリストの力を強く使いヘッドを早く出しすぎていることが原因なのでむしろ一流のバッターにとってはマイナスだと私は考えています。

世界のトップレベルで活躍する大谷選手や吉田選手のホームランをみるとゆったりスイングをしているように見えることがありませんか?なぜあんなにゆっくり振ってホームランが入るんだ?と疑問に思った方もいると思います。もちろん実際のスイングスピードは速いはずです。しかし、速く見えないということは手以外の部分が効率的かつ機能的に動いている証拠だと思います。手以外の部分でバットを操作するのでヘッドが出てくるのを遅れさせることができ、結果的にミートができるポイントが増えたりインパクトした時の威力も増していくのです。

こうした体幹で振るスイングができるようになってくると浅野選手のポテンシャルを最大限に活かすことができるのではないかと思います。元々のセンスは私が語るまでもなく素晴らしいということは周知の事実なので今後どのようにフォームが変化していくのか?に注目をして活躍を待ちたいと思います。

 

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