女子野球の魅力と広がり
こんにちは
BASEBALL FUTUREです。
2023年はWBC、メジャーリーグでの大谷翔平選手の活躍や慶應義塾の107年ぶりの甲子園優勝、阪神タイガースの38年ぶりの日本一さらには山本由伸投手を筆頭に新たなメジャーリーガーの大型契約の話題もあり野球界は大きな盛り上がりを見せました。
そんな野球界ですが近年女子野球の世界でも独自のスタイルと情熱で新たな風を吹き込んでいったことで少しずつですが確実にその魅力が広がっていると思います。
女子野球の現在地
その一つが女子高校野球の決勝戦が甲子園や東京ドームで行われたことや、読売ジャイアンツ女子チームや阪神タイガース WomenなどのNPBの女子チームが誕生したことです。
しかし、他のスポーツと比べると女子野球はまだまだ全国的な知名度はありません。女子野球の魅力をもっと多くの人に知ってもらうためには、どのような戦略が必要でしょうか?この記事では、女子野球をさらに輝かせるためのアプローチを探ります。
数字だけではない魅力を
まず、理解をしなければいけないことは女子野球では球速や、飛距離、スピード感ではどうしても男子野球には敵わないということです。球速で言えば日本の場合女子野球ではまだ130km/hに到達した選手がいないというのが現状です。これはどうしても避けては通れない問題ではあります。しかし他のスポーツをみると男子に比べてスピードや飛距離などに劣るバレーボールやゴルフなどは女子の方がむしろ人気があるように思います。
つまり、スポーツにおける魅力は競技の違いはあるかもしれませんが必ずしもプレーの数字だけでは決まらないということだと思います。これは野球界でも同じことが言えますが、高校野球以上のカテゴリーでは高校野球→大学野球→社会人野球→プロ野球の順にレベルが上がっていくと考えられます。
ですが観客の動員数で考えるとプロ野球→高校野球→大学野球→社会人野球の順になり高校野球は甲子園だけに区切るとプロ野球の試合を上回る可能性すらあります。日本の高校野球のレベルは高くトップレベルのピッチャーにおいてはプロ野球選手と変わらないケースもありますが、130km/h台のピッチャー同士の投げ合いでも十分に楽しめると思います。このことから数字以外の魅力が人気に作用しているのは間違いないと思います。
なぜ高校野球は人気なのか?
ではなぜ高校野球はこんなにも人気なのでしょうか?
そこには長い歴史の中で絶対的な強者の存在があったからだと私は思います。古くはやまびこ打線と言われた池田高校。それを破ったPL学園のKKコンビ、松坂大輔率いる横浜高校、近年では大阪桐蔭の圧倒的な強さが目立ちますが、こうした全国的な強豪と言われるチームが各地区に存在し、そのチームをいかに打ち破るのかにもドラマが存在します。またそうした甲子園というバックグラウンドを背負ったスターたちがプロ野球の世界で活躍することもファンにとっては大きな魅力となるでしょう。
女子野球も全く同じような道を辿る必要はありませんが、プレーの質を向上させるだけではなく、女子高校野球における絶対的なチームとスター選手の出現。そうして出来上がった選手たちのストーリーの続きがプロ野球の女子球団のリーグという舞台で実現させることができるとファンとの繋がりもより深まり魅力が広がっていくと思います。
応援というエンターテイメントから広がりを
また日本の野球の魅力の一つに応援があります。最近ではライト層が球場に足を運び応援で声を出して楽しむというスタイルもあるそうです。これはプロ野球の観客動員数増加にもつながっていると思います。高校野球でも応援歌をスタンドで演奏し歌うことが一般的ですが、ここまで応援が盛り上がるのは日本の野球だけだと思いますし、他の人気女子スポーツにも負けない要素だと思いますが、女子野球の応援はまだまだそこまで盛んではないように思います。この応援が盛り上がり応援することが楽しいとなってくるともっと魅力が広がっていくのではないかと思っています。女子野球が新しいファン層を獲得し、さらなる成長を遂げることが野球人口が減少している日本の野球界全体を救うことにもつながると期待しています。