運動神経を高める必要性
野球のプレーはスポーツの中でも特に複雑な動きが求められるスポーツです。
バッティングではピッチャーの投げたボールをバットで正確に打つ
守備では飛んでくる打球の速さやバウンドに合わせて捕球
さらには正確な送球が求められます。
プロ野球選手のプレーを見ると一見簡単そうにプレーをしているようにみえますが実際には様々な能力が複雑に絡み合いながら一つ一つのプレーを高度なレベルで正確に速く行なっているのです。
この能力は大きく分けると7つの種類がありそれを合わせたものを一般的に「運動神経」と呼びます。この運動神経をあげることが良い選手になるには欠かせないのですが、運動神経を上げるためには知っておかなければいけないことがあります。
それは運動神経の向上には最も適した年齢や期間があるということです。この期間は一般的に「ゴールデンエイジ」などと言われます。正確にはこのゴールデンエイジを過ぎてしまっても運動神経は上がるのですが効率が悪くゆっくりとしか向上をしていきません。大人よりも子供の方が成長や飲み込みが早いと感じるのはこのためです。
つまり、このゴールデンエイジの期間にしっかりと運動神経を向上させておかなければいくら野球の練習を繰り返し行ってもプレーの元となる運動神経が低いままなので一向にパフォーマンスが上がらないということになりかねないのです。
その結果、運動神経の高い選手との差は開く一方でいつまでたっても追いつくことができない可能性も。そのような状態になりあとで「あの時これをやっておけば」と後悔をしないためにもこのゴールデンエイジの期間を逃さずに運動神経を高めておく必要があるのです。
プロ野球選手の運動神経
プロ野球選手の自主トレある球団の投手陣のアップを担当しましたが、体を動かすプロである野球選手はアップで初めて行う動きでも一度手本を見せただけで完璧に動きをコピーできていました。
運動神経はいつ磨かれる?
では運動神経はいつ磨かれるのかを知っておきましょう。まず知っておいていただきたいのは神経系がいつ成長するかということです。個人差はありますが一般的には出生直後から急激に成長をしていき5才頃までに80%12才までにはほぼ100%にまで達すると言われています。
つまりこの期間までに運動神経を磨いておかなければ大人になってから運動神経が急激に成長するということはないということです。
どうやって運動神経を高めるの?
ではどのようにして12歳までに運動神経を高めていけば良いのでしょうか?その問題を解決するのがコオーディネーショントレーニングと呼ばれるトレーニングです。コオーディネーショントレーニングとはどんなものかを野球のプレーで例えてみましょう。
例えば守備についている時に
適切なポジショニングを行い
→飛んできた打球に合わせて体を動かし
→ボールを掴み
→相手に適切な強さ速さのボールを送球する
この何気ない一つのプレーの中には目や耳など五感を使った判断や頭の中での瞬時の判断そして体をスムーズに動かしていくという様々な体の働きが関わっています。
こうした一つ一つの体の働きを高めていくトレーニングがコオーディネーショントレーニングです。このトレーニングを行うことで総合的な運動神経は高まっていき結果的に野球が上手くなっていくのです。この能力は野球の練習をするだけでは身につかない可能性があります。
小さい頃は他のスポーツも経験した方が良いと言われるのは様々な競技を行うことでそうした能力が自然と身につくからです。
運動神経に関わる7つの能力
では具体的にどのような能力が必要なのかをご紹介していきます。
どんなスポーツでもこのコオディネーショントレーニングは重要ですが特に野球の場合はバットやボール、グラブなどの道具を使ったり複雑な動きや一瞬の判断が多かったりするため満遍なく全てのトレーニングを行うことが一流の選手になるためには必要です。
最初にお伝えした通り大人になってからでは鍛えることが非常に難しい能力です。偏った能力ばかりを高めていると
バッティングは得意だけど守備はダメ
守備はいいけどバッティングが苦手
などバランスの悪い選手になってしまいます。
そうなってしまわないためにもコオーディネーショントレーニングを小さい頃から行うことでバランスの良い選手を目指しましょう。part1からは具体的なトレーニング方法を動画付きでご紹介していきます。
→part1ペッパー
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スキルチェックシートと身体機能チェックシート
運動神経とは別にそもそも体をどの程度動かせることができるかをチェックしておきましょう↓
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