プラトーとスランプ 野球選手に訪れる停滞期

こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。

あなたはスランプという言葉を聞いたことがありますか?おそらくこのスランプはよくテレビでも使われるので多くの選手が知っていたのではないでしょうか?

ではプラトーという言葉を知っていますか?

目次

プラトーとスランプ 野球選手に訪れる停滞期

練習すればするだけ上手くなるとは限らないのが野球の難しいところですが、上手くなるためには停滞期も必要ということをご存知でしょうか?今回はそうした停滞期に関わる重要な内容であるスランプとプラトーについて解説していきます。

プラトーとは

プラトーとは一時的な停滞期のことでプラトー現象とも呼ばれたりします。このプラトー現象はどのような現象なのか筋力トレーニングを例に説明をしていきます。筋力トレーニングで行うベンチプレスなどは全くの初心者が始めた場合やればやるほど筋力は上がっていきあげられる重さもどんどん重くなって行くでしょう。

しかし、ある時を境に急に同じトレーニングをしているのにもかかわらず、成長しない時がきてしまうのです。これがプラトー現象でありいわゆる停滞期です。しかしこのプラトーはずっと続くものではなくこの期間を乗り越えると急成長が待っていたりするのです。つまりこのプラトー現象は大きな成長を成し遂げる上ではなくてはならないものであり、練習している選手にはからなず訪れる壁でもあるといえます。

このプラトーは野球でも良く起きる現象です。初心者のうちはやればやるほど順調に上手くなっていきますが、ある程度の期間に達するとなかなか思うように上手くならないなと感じる時がきてしまいます。この停滞期は練習を頑張っている選手にとっては「なんでこんなに練習をしているのに上手くならないんだ」と感じてしまうためとても辛い時期です。そのためこの停滞期が長引くことで「自分には才能がない」と思い込んでしまい野球から離れてしまう選手もいます。

しかし先ほども言ったようにこの停滞期はのちの急成長のためには欠かせない期間であり成長の前兆ともいえるものです。なのでこのような停滞期がきたら選手本人も周りの大人たちもポジティブに捉えることが重要です。

スランプとの違い

プロ野球選手やトップアスリートの場合も急に成績が残せなくなり成績不振に陥ってしまうことがあります。この現象もプラトーと似てはいますがある程度熟練した選手に訪れる一時的な成績不振はスランプと呼ばれます。

つまり普段よく使っているスランプという言葉はトップレベルの選手にしか当てはまらず少年野球や中学野球の選手に対してはスランプという言葉よりも成長の前段階であるプラトーという言葉の方が正しいということになりそうです。

大切なことは成長期の選手にとっては停滞期は当たり前のことでむしろ成長のためには喜ぶべきものと考えるようにすることです。実際に私が指導している選手もこの停滞期がよく訪れてその度に相談をされますがこの停滞期を乗り越えた時には嘘のように大活躍をしてくれます。なのでこの期間は無理に結果を求めすぎずに落ち着いて見守ってあげたり心のケアをしてあげるように心がけましょう。

ただの練習不足とは違う

このプラトーはあくまでも練習を続けている選手に訪れる現象です。なのであまり練習をしていない選手には当てはまるものではなくそもそもプラトーにならないということもあります。この場合大きな成績不振も調子の波もありませんが変わりに急成長も起こらないので高いレベルを目指すのであれば必ず練習を怠らないことが重要です。

もちろんここでいう練習とは数や量をこなせば良いというわけではなく時には野球から離れることも野球につながったりするので猛練習を選手に課しすぎないように注意をしましょう。

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