大会で高いパフォーマンスを発揮するために

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

3月も中旬に入り、野球シーズンが開幕してきました。
プロ野球は開幕がせまり、高校野球や中学野球も大会が始まってきます。

長いシーズンを戦うプロ野球とちがい、アマチュア野球の場合、大切な大会はシーズンが決まっているため、大会に向けて、計画立てて調整を行うことがある程度可能です。その方法と考え方を今回はご紹介していきます。

知っていただきたいことは、筋肉の種類と性質です。筋肉には速筋と遅筋というものが存在します。
簡単に説明すると、遅筋が持久力的な筋肉で、速筋が瞬発的な筋肉です。野球は投球にしろ打撃にしろ、瞬発的に力を出す必要があるので、速筋が必要となってきます。

そのため筋トレなどは、基本的には速筋を鍛えるためのトレーニングであることが多いです。ここまでは知っている人が比較的多いのではないでしょうか? ですがこの速筋にもタイプが2種類あることはご存知ですか?

速筋はピンク筋と白筋と呼ばれる2つのタイプがあります(ちなみに遅筋は赤筋と呼ばれます)。
この2つの筋肉を簡単に説明すると、白筋が最も瞬発的で爆発的な力を引き出す筋肉で、ピンク筋が
赤筋と白筋の中間的な役割となります。

2種類の速筋は、調整方法によって行ったり来たりを繰り返します。
つまり大会でベストパフォーマンスをするためには、この速筋のうち白筋のタイプになっている時を
大会期間にぶつけて行けばいいわけです。

どのようにして白筋とピンク筋の行き来を調整するのかを説明します。高負荷をかけたウエイトトレーニングなどは、筋肉を肥大させるためのトレーニングとなります。適切な頻度、種目、時間、負荷、休養を与えることで、徐々に筋肉は成長していきます。これはどちらかというとピンク筋を鍛えている段階です。

この段階のパフォーマンスは長いスパンで見れば成長していきますが、ピンポイントではパフォーマンスを下げている期間もあります。こうした段階から白筋へと移行させる方法は、瞬発的なトレーニングです。ダッシュ系のトレーニングや瞬間的に力を発揮させようとする、いわゆるキレを意識させたトレーニングを行うことで、蓄えたピンク筋が白筋肉へと移行していき、ベストなパフォーマンスを発揮できる状態へと変化していくのです。

ここまで聞くと、当たり前のようにやっていると感じる選手もいるでしょう。
冬になればきついトレーニングで、大会が近づけば負荷が軽くなりダッシュが増える、というのは何年も野球をやっている選手からすれば、当たり前と感じることでしょう。

しかしこの白筋はずっとそのまま白筋ではなく、時間が経てばピンク筋に戻ってしまいます。
そこで、きついトレーニングから負荷を下げてダッシュ系に切り替えていくタイミングがとても重要なのです。

目安としては、ピークを迎えたい2週間ほど前くらいから負荷を徐々に下げていくことが良いでしょう。こうして理屈を知っていると知っていないとでは、練習に取り組む姿勢も変わってきます。
ただ冬はきついと思うのではなく、春の大会に向けてベストを持っていくために必要なことだと認識しているため、目的や意図を持って練習を行う事ができます。

これから大会を迎える選手も、暖かくなってきたから練習を緩めていくのではなく、大事な大会がまだ先に控えているのであれば、もう少し辛抱して負荷をかけたトレーニングを行い、大会の直前から負荷を下げて、ベストパフォーマンスを引き出すようにコントロールしていきましょう。

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