少年野球 チーム力向上のために必要なこと1

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

野球をやっている多くの選手は、小学生の頃に少年野球チームに入団し、野球を始めます。ここで得た経験や知識は、その後の野球人生に大きな影響を与えるものです。日本の野球界の基盤となる大切なカテゴリーに当たるのがこの少年野球です。

野球はルールブックにも勝利を目指すことが明記されている通り、試合において相手に勝つことが最大の目標でもあります。
そのためにチーム力を向上させていくことが大切なのですが、チーム力=勝率とは言えない部分もあります。

なぜならば小学生のうちから
「勝利だけを目指すのは如何なものか?」
という考え方もあるからであり、実際、勝利以上に大切なことが他にたくさんあるからです。

もちろん試合をする以上は勝ちを目指しますが、勝ち負け以外の部分に目を向けて、将来的に選手の役に立つ経験を積ませてあげることが実は最優先であると私は考えています。
そうした取り組みがきちんとなされているチームこそが本当の意味でチーム力があるチームであり、チームの勝利はその先に付いてくるものだと思います。

例えばチームを強くしたいと思えば少年野球の場合、それはとても簡単です。毎日厳しい練習をさせ、勝利に徹する采配をするだけです。
なぜこれだけで良いのかというと、高校生や中学生にもなると毎日のように厳しい練習をしているチームはありますが、少年野球において毎日厳しい練習をさせるようなチームは少ないからです。

ですがこれをすると様々なところに問題や歪みが生まれてしまいます。

1,故障
体が出来上がっていない小学生に対して毎日厳しい練習を課すことは一時的な技術の成長には繋がりますが、怪我のリスクが高まります。
また、その怪我によっては体の成長にも影響を及ぼす可能性があります。

2,詰め込みによる伸び悩み
野球に限らず一つのスポーツの技術を低年齢で詰め込みすぎると、最初のうちは急速に成長します。ところが16才前後で成長が打ち止めとなり、伸び悩むという研究データが出ています。つまり低年齢での詰め込みが、将来的な伸び代を奪ってしまっている可能性があります。

3,自主性の消失と燃え尽き
厳しい練習を自らこなす小学生はごく限られているはずです。
厳しい練習の裏には必ず厳しい練習を強制する大人の存在があります。
練習をすること自体は良いことですが、それを自主的に行うのか、言われて行うのかでは大きな違いがあります。

おそらく言われてやっている選手は、言われなくなれば自ら練習をしようとは思わないことでしょう。
また厳しい練習により成果をあげ、チームとして結果を残したことで満足をしてしまい、その先のやる気力を無くしてしまう現象が起きます。いわゆる燃え尽き症候群に陥ってしまうのです。

どんなに野球が上手くなっても、心の底から野球を好きではない限りわざわざ野球を続けることはないでしょう。これは野球界にとってはマイナスであり、結果として大人の自己満足にすぎないことになってしまうでしょう。

4,レギュラーしか使わない
勝利に徹する采配をすることで、上手い選手だけをずっと使い続けてしまうでしょう。
もちろん勝利を目指す以上、上手い選手を使うことは当たり前に見えます。しかし野球を始めた時期も違い、体格にも差が大きい少年野球においてそれをやりすぎてしまうと、経験が浅い選手や体格に恵まれない選手は試合に一度も出れずに終わってしまいます。

そうした扱いを受けてしまった選手はどうなるでしょうか?
おそらく野球を続けないでしょう。
将来を考えればその選手が経験を積み、体が成長することで才能開花することも十分に考えられます。

才能や可能性を広げてあげるためには、均等とは言わないまでもチャンスを与え続けることが大事だと思います。

本当のチーム力向上には何が必要となるのでしょうか?
次回は少年野球におけるチーム力向上についてその具体案をお伝えしていきます。

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