少年野球の夢・プロ野球選手になるには? 野手編

こんにちは
BASEBALL FUTUREの
依田徹平です。

先日2020年のプロ野球ドラフト会議が行われ支配下登録選手、育成選手合わせて123名が指名をされました。これから契約交渉が行われますが指名拒否などがあったとしてもおよそ120名ほどの新たなプロ野球選手が誕生したことになります。

コロナ禍においてもこの人数は大体例年通りの人数ではありますが指名された選手の順位は実践の機会が少なかった高校生に比べると大学社会人の選手の方が多かったようにも思います。
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さて晴れて約120名の選手が野球選手としては夢であるプロ野球選手になったわけですがこれからプロ野球を目指したいと考えている小学生や中学または高校生の選手たちはどのようにすればプロ野球選手になれるのか?ということを真剣に考えたことがあるでしょうか?

私の経験上「プロ野球選手になりたい」と漠然と思っていたとしてもおそらくただなんとなく日々の練習に取り組んでしまっている選手がほとんどなのではないでしょうか?

予想はつくと思いますがそれでは本当に天才的な選手ではない限りプロ野球選手になることはできません。しかしどのようにすればプロ野球選手になれるのかという具体的な目標やデータがあればそこを目指すことによってプロ野球選手になれる確率を高めることができるでしょう。

今回はそんな「プロ野球選手になるには」について解説をしていきます。

どのステージからプロ野球選手になれるのか?

まず知っておいて欲しいのはどこの段階からプロ野球選手になることができるのか?ということです。日本の野球の場合過去に一度中学生が高校に行くタイミングでプロ野球と契約をしたことがありましたが、それは例外中の例外で多くは高校野球を終える高校3年生のタイミングでドラフト会議が行われそこで指名されれば最短でプロ野球選手となることができます。

高校生から先の進路はかなり枝分かれしています。
高校→大学→プロ
高校→大学→社会人野球→プロ
高校→社会人野球→プロ
高校→独立リーグ→プロ
高校→大学→独立リーグ→プロ

上記はその一例ですが大学からプロ野球に入ったり、社会人からプロに入ったり最近では独立ローグからプロ野球選手になったりと非常に多くの入り口があります。
しかし、ただ高校野球で野球を続けても大学野球で野球を続けてもプロ野球選手になれるわけではありません。

大切なことはプロ野球選手として通用する技術とフィジカルそしてチャンスを掴み取るためのアピール力です。

セットポジション

まず技術やフィジカル面ですがこれは同世代の中ではずば抜けていることが必須条件となります。その上でプロでも十分に通用すると判断された場合のみプロ野球のスカウトから声がかかることでしょう。

高校生の場合は大学・社会人の選手と比べてまだまだ伸び代があるため特にフィジカル面では伸び代を評価されて技術面で指名されるケースもあると思います。しかし大学・社会人以上の選手の場合は即戦力としての活躍が期待される選手の方が指名の可能性が高いです。

つまり高校生に比べれば大学・社会人からプロ野球選手になる方が圧倒的に高いレベルが求められるということです。

基準となる評価ポイント【技術面】
もちろん技術面も走・攻・守、全てが平均以上であることは大前提としてどれか一つもしくは二つ以上の特別なアピールポイントが必要となります。例えば圧倒的な飛距離、ミート力、堅実な守備力、誰にも負けない足の速さや、肩の強さこれらが備わっていればプロになれる可能性がかなり高まるのでこの特徴がまだ一つもないという選手はまずは一つでも身に付けられるように努力をしましょう。

一つの特徴のみでスカウトされる可能性がある数字だと
飛距離であれば高校通算70本塁打以上(大学野球であればリーグ記録に迫るなど)
肩の強さは120m以上
もちろんその他の能力も平均以上であることが大前提です。
このような特徴を一つは持っているという選手はその特徴を伸ばしつつそれ以外の能力値を高めるように努力が必要です。

それ以外の場合は様々なバランスによって指名するかどうか判断がされます。
(例1)高校通算30本塁打、50m5秒台、遠投110m以上

(例2)通算本塁打50本以上、50m6秒前半、遠投100m以上

(例3)通算本塁打20本、50m5秒台,遠投100m以上、抜群の守備力を誇る遊撃手

このように野手の場合は高いレベルで走攻守バランスが取れていれば十分に指名される可能性があり後はアピールしだいということになります。また守れるポジションや利き腕によっても評価が左右される場合があります。

例えば例3の選手の場合ポジションがファーストしか守れなかったらどうでしょう?いくら素材が良くてもファーストは助っ人外国人を起用することが多いポジションなので打力の面で力不足となってしまい使い勝手が悪くなってしまいます。

基準となる評価ポイント【フィジカル面】
次に見られるのは体の大きさです。やはりプロ野球選手として活躍をするためにはある程度の体格が必要となるでしょう。特に身長面では努力にも限界があるので身長が大きいというだけで才能と言えるでしょう。やはりプロ野球選手として望ましいのは180cm以上の身長ですが、身長が低くても活躍できるケースが2つあります。一つは足が速く守備が上手く打率が高いというケース、もう一つは身長が低くてもしっかりとした体型で圧倒的な打撃力を持っていることです。

昨年首位打者を獲得した西武の森選手は身長が170cmと小柄ですがどっしりとした体型で天才的なバットコントロールとホームランを打てるパワーを兼ね備えています。今シーズン首位打者争いをしている吉田正尚選手も身長173cmと小柄ですが豪快なフルスイングと高打率を残す技術を兼ね備えています。このように身長が低くても技術が認められれば十分に指名の可能性があるでしょう。

しかし裏を返せば身長が低い選手は森選手や吉田選手並みの技術が必要ということになるので相当な努力が必要となるので覚えておきましょう。
次回は投手の場合についてお伝えします。

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