野球 中継ぎの役割とは?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

前回は先発の役割や特徴についてお伝えしていきました。
先発の役割としては、効率の良い幅広い作戦を使った攻撃をするためにも、5〜6回を3点以内に抑えて試合を作ることであり、
そのために

・自滅をしない制球力
・相手に打たれづらいボール
(球速や変化球)
・5イニング以上を投げられるスタミナ
・フィールディングなど総合力
が必要です。

中継ぎの役割は幅広い

では中継ぎ投手に求められる役割とは何でしょうか?
中継ぎとしての役割はとても幅広いものです。

1,第2先発としての役割
少年野球から高校野球、またはそれ以上のカテゴリーにおいても、信頼のできる投手を何人も用意することはできません。
そのため中継ぎ投手はワンポイントやショートイニングではなく、ロングリリーフをする必要があります。
これが俗にいう第2先発と呼ばれる起用法です。
第2先発は先発投手と同じように長い回を抑える必要があるため、先発投手と同等の能力が求められます。
また継投をするにあたって、先発と中継ぎのタイプが違えば違うほど、相手にとっては厄介に感じることでしょう。
もし先発投手も第2先発の投手も信頼ができる場合、相手の打者や調子によって先発と第2先発を入れ替えて戦うのも良いでしょう。

例えば相手の打線が左バッターが多ければ、左ピッチャーを先に使ったりその日の状態の良い投手を先に使ったりすると試合を有利に進めることができるでしょう。

2,流れを変える役割
継投は全てを計画通りに行うことはできません。
先発と第2先発を計画通りに継投できれば問題ありませんが、先発投手や第2先発が早いイニングで相手に打ち込まれてしまった場合、
継投せざるを得ない状況となります。

そうした時に求められるのが流れを変える中継ぎです。相手のペースとなった試合を立て直すには、やはり守備からリズムを作ることが必要です。そうした役割を担う中継ぎ投手は、できるだけ先発投手と違うタイプであることが望ましいでしょう。同じようなタイプであれば簡単に相手に攻略されてしまう恐れがあるからです。

そういった意味ではサイドスローやアンダースローまたは変化球を多く使う変則的なピッチャーなどが向いているかもしれません。
もちろんある程度球速がなければ、慣れて打たれてしまう可能性もありますが、こうした流れを変える中継ぎ投手の登板は短いイニングで十分です。

1回もしくは2回を完全に抑え、もともと用意していた第2先発の投手へつなぐことができれば相手の流れを止めるには十分すぎる働きと言えるでしょう。
もし球速やスタミナに自信がないという選手は、こうした投手を目指すのも良いかもしれません。
ただし大前提としてこうしたピッチャーは、コントロールが誰よりもよくなければいけません。
変則で戦う以上自滅は許されないので肝に命じておきましょう。

3,ワンポイントリリーフとしての役割
最後にワンポイントリリーフです。
ワンポイントリリーフが生きる場面は相手の中軸打者に対してです。
今投げている投手が前の回に完璧な当たりを打たれていたり、試合を通じてタイミングがあっている時、ピンチであれば勝負を避けたいところですが、塁が埋まっていればそうもいきません。
そうした時に目先を変えてその打者を抑える為だけに登板する投手がワンポイントリリーフです。
かなり厳しい条件でマウンドに立つことになりますが、ここを抑えることができると自分のチームのピンチを防ぎ、流れを持ってくることができるでしょう。
こうしたワンポイントリリーフでよく使われるのが左の強打者対策です。
左の強打者は左の変則的な投手に弱いことが多く、プロ野球を見ても宮西投手や嘉弥真投手が左打者に対して優位に投球をしており何度もチームのピンチを救っています。
こうしたワンポイントリリーフの投手の条件、はやはりピンチをさらに広げないために自滅をしない制球力(コントロール)、さらに左投手の場合はその特徴を最大限に生かした左バッターのアウトコースのスライダーを磨くことができると有効でしょう。
アマチュア野球の場合、こうしたピッチャーはプロ野球のようにその為だけに用意しておくことは難しいかもしれませんが、野手と兼任で育てることができると何度も登板ができるので有効に使うことができるかもしれません。
もしあなたが左投げで野手としても投手としても活躍をしたいのであれば、一つの選手の形として野手として出場しながらワンポイントリリーフでマウンドに上がるというのも良いかもしれません。
次回は抑えの投手の役割についてお伝えしていきます。

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