打席での工夫とは?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

高校野球は各地で秋季大会が終盤戦となり、春のセンバツ出場に向けて熱戦が繰り広げられています。
そうした中、BASEBALL FUTUREとして動作解析のサポートを行なっている日本学園高校が、ベスト16へと勝ち上がりました。

ベスト8をかけた強豪創価高校戦では、悔しいコールド負けとなってしまいましたが、選手たちは新チームで良い経験を積むことができたと思います。
高校野球は、プロ野球や大学野球など、拮抗した力を持つチーム同士のリーグ戦ではなく、たくさんの参加チームの中で一発勝負のトーナメント形式で大会が行われます。
これにより戦う相手の力は、勝ち上がることに上がっていき、ベスト16やベスト8までくる頃には、どこと戦っても厳しい勝負となることでしょう。そうなってくると、当然ながら対戦する投手のレベルも上がっていきます。

くじ運にによっては、初戦や二回戦ぐらいまでチームの打力が相手投手のレベルを上回っていれば、コールドで勝ち進むこともできるでしょう。
しかし勝ち進んだ先でレベルの高いピッチャーと対戦した時、初戦や二回戦と同じような戦い方をしてしまうと、全く歯が立たないということも
あり得るでしょう。

そうした時に、やらなければいけないことは「打席での工夫」です。
もちろん個人レベルでは力関係的に相手投手に勝てるという選手もいると思います。
しかし自分の力と相手投手の力を冷静に分析した結果、自分が劣っていると感じれば、それを補うための工夫をする必要があります。
では具体的にどのような工夫をすべきでしょうか?

まずは簡単な方法として、グリップを一握り分短く持つ。これによりバットは出やすくなり、速球などへの対応力は上がっていきます。
短くすることに抵抗がある選手もいるかもしれませんが、プロ野球選手でも短く持つ選手もいます。
また長く持って凡退するくらいなら、短く持ってヒットを打った方が、確実に選手としての評価は高まるでしょう。
実際に打席に立ってみて、長く持ったらミートできないと思ったら短く持つようにしてみましょう。

次に球種を絞ることです。
レベルの高いピッチャーを相手にするほど全てのボールに合わせることは難しくなります。
であれば、どれか打てそうな球種を一つ絞り、それに合わせて思いっきりスイングをする方がヒットの確率は高くなるでしょう。
高校生の場合、変化球の球種も少ないので、ヤマを張っていれば一試合の中で数球は狙い通りの打てる球がくるはずです。その時に打ち損じないような練習をしておきましょう。

球種を絞る上で参考にしてもらいたい考え方が一つあります。
それは相手のシフトや自分の打席での結果から、次の球種を読み取る方法です。
例えば自分が左バッターで、相手のシフトがレフトよりに守っており、前進をしてきた場合、バッテリーや守備の考えとしては、投手が打者に勝っており、引っ張る力はないと思われています。

そうした場合わざわざ変化球を使ってくることは考えずらく、まっすぐ中心となることでしょう。
またまっすぐに合わせてスイングをしてタイミングのあった空振りや強いファールを打った場合、バッテリーとしては、
「打者はまっすぐを張っているかも引っ張る力がある」と考えます。
ということは、よほど考えていないバッテリーでなければ、勝負どころでは変化球を使ってくることが予想されます。

こうした時はまっすぐをケアしつつも、変化球を待っておくことが得策でしょう。
このようにグリップを短くしたり、球種を予測することで、投手との力の差を埋めることができます。
レベルが上がれば上がるほど、真っ向勝負では勝てなくなるので、打席での工夫を覚えていきましょう。

PS,バッテリーとしては、相手打者が何を考えているのかを探ることが重要になります。
球種を読んでくるタイプなのか?
決め打ちをしてくるタイプなのか?
コースを絞ってくるタイプか?
それとも何も考えていないバッターなのか?
これらを感じ取りそれぞれに合わせた配球をすることができると良いでしょう。

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