連打の確率と長打の必要性

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

勝利のためには相手よりも多くの点を獲得する必要があります。
守備が良くて相手を0点に抑えることができても、点を奪うことができなければ勝つことはできません。総合的に実力差があったとしても、1,2点しかリードがなければ、思わぬミスにより失点をしてしまい、勿体無い敗戦をしてしまいます。

特にトーナメント戦では、一発勝負のため、何が起こるかわかりません。
そのため取りこぼしをせず、少しでも勝つ確率を高めるためには、守備よりも攻撃力が重要になってきます。近年の高校野球を見ていると、どんなに良いピッチャーであっても3〜5点はとられてしまいます。金属バットを使っている限りはバッターが有利といえるからです。

ということはレベルが上がれば上がるほど、打ち勝つスタイルが絶対に必要になってくるのです。そのために考えて欲しいことは、同じヒットでも長打と単打では大きな差があるということです。相手のミスではなく得点を取るためには、3アウト以内にランナーを出し、ホームに返さなければなりません。

そう考えると、単打の場合は、最低でも3アウトの間に2~3本のヒットが必要になってきます。例えば先頭バッターがヒットで出塁し、バントをして2塁に送り、次のバッターもしくはその次のバッターがヒットを打つことで1点が入ります。

この場合は2本のヒットが必要です。またその他にも、3連打で1点、4連打で2点ということも考えられます。しかし連打は意外と難しいことをまずは理解して欲しいです。
例えば打率.333のバッターが並んでいたとします。この場合、一人ひとりのバッターがヒットを打つ確率は1/3ですが、連打となると1/9となります。さらに3連打となると1/27となります。

よほどのレベル差があれば連打で打ち崩すことはできるかもしれませんが、そうした期待は勝ち上がれば勝ち上がるほど難しくなってきます。つまり単打だけを打ち続けて、得点を大量に奪うことは相手が強ければ強いほど難しいものなのです。

また単打だけの場合、先頭バッターがヒットを打つことができなければ、得点の可能性は大きく下がってしまうのです。だからこそ、得点を取るためには長打を打つことがとても重要になってくるのです。長打を打つことができれば、極端な話、そのヒット一本だけで得点を
あげることが可能です。

例を挙げます。先頭バッターがツーベースを打ち、出塁をします。次のバッターがセカンドゴロを打ち、ランナーは3塁に進みます。次のバッターが外野フライを打てば、タッチアップで一点を取ることができます。またバントとスクイズを行うことでも一点を取ることができるでしょう。さらには仮に1アウトからでも、ツーベースを打つことができれば、先頭バッターがヒットで出塁し、バントをしたケースと同じ状況になるので、得点の可能性は決して低くはなりません。

長打を打てる選手は、ツーベースだけではなく、スリーベースやホームランを打つ可能性も秘めています。スリーベースであれば、得点の可能性はさらに高まり、ホームランであればその場で1点以上が入ります。

つなぐ野球と言われますが、先ほども言ったように、レベルの高いピッチャーであればあるほど、連打は難しいものです。そうした時に得点を奪うためには、必ず長打が必要になってきます。
もちろん全て長打を狙えとは言いません。状況に応じたバッティングも時には求められるでしょう。しかし当てるだけのバッティング練習を繰り返していては長打を打つことは出来ません。流れや試合状況を打開するような働きをするためにも、長打を打つための練習を行っておきましょう。
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